個人的な話ですが、パンに入っていて一番嬉しいものがレーズンです。

あのレーズンがもつ甘みがパンの味わいを一気に変えてくれる感覚が子供の頃から私を虜にして離してくれなくて困っています。困ってしまったので、子供の頃にこんなパンが食べられたら一日ハッピーだったなと思えるようなパンを焼くことにしました。

酵母はキタノカオリ全粒粉から自分で起こしたものを継いで使っています。生地にも全粒粉を3割以上使っており、全体として食べ応えがあって、食物繊維と栄養が豊富なパンを目指しています。過発酵にならないギリギリのところまで低温で長時間発酵させることによって生まれる独特の風味と酸味をお楽しみいただければと思います。

割と個性のあるパンなので、何かを乗せたりするよりはそのまま食べるのが向いているようです。個人的には、少しだけトーストして表面が温かい状態でバターを塗り、そこに大粒の塩をパラッとさせて食べるのが好きです。

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