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古民家の土壁を解体するたった一つの冴えたやり方

さて、今日は愛する妻の誕生日であります。おめでとう、妻。

ということで、誕生日にやることと言えば、あれですね。土壁の解体。

今回は、勇敢にも古民家改装とかにチャレンジしちゃってる日本のどこかにいる(もしくは歩いて数分の所にいる)同好の士のために、私が編み出した効率的な方法というものを赤裸々に伝授したいと思います。

今回のターゲットはこちら。すでに一部土が落ちてるけど、細かいことは気にしない。サイズは縦240cm、横90cm。
これがキミの必要なもの全てだ!マサカリ(?)、小さい土掘り具、チリ取り、袋。袋以外は全て納屋に落ちていたものを使っています。それにしても「雑袋」というネーミングはなんとかならないのかしら。西村ジョイ様、いつもお世話になっております。
貫を探すために柱沿いを削る!どこだぁー!
両柱そばの貫を露出させる。今回は二枚。私ぐらいになると、こんなに最小限の手間で貫を見つけることができるのです。
アップにするとこんな感じ。この貫がガッチリ柱にハマっているので、これを壊す必要があります。逆に言うと、土壁の中で構造材とくっついているのはこの貫だけなのです。貫はわら紐で小舞という竹と結ばれていて、その小舞を土で両側からパックしているのです。
さらに攻撃対象をアップで。ただの平たい板なので恐るるに足らず。
マサカリで叩きまくる!丸ノコとかでも良いと思いますが、叩き割る方が「こんにゃろー!」感が出るのでオススメ。
貫を破壊したあとは、引き倒すだけ!手でもいいですし、引っ掛けられる道具があってもいいです。体重をうまく使えば力はそんなに要らないと思います。
全部倒したらこんな感じ。さて、ここからが実は一番大変なのです。小舞と呼ばれる縦横に走る竹と土を分けながら捨てる必要があります。
木と土に分別。木は燃やす。土は欲しいという奇特な人が幸いにして徒歩30秒というところに住んでいる場合はその人にあげる。
土壁除去後。本当はこの後横に走る銅縁と奥の薄いベニヤを除去して完成ですが、この奥は押し入れで、その中にはまだ布団が入っているため、今日の所はこれぐらいで勘弁しといてやる。
壁一枚の内容物。上の2枚が貫。細い竹が大量。土は土嚢袋7分目から8分目のものは7袋なので、120kg以上はあると思います。たった一枚の壁でこの量のゴミというのはゲンナリするのに充分なパンチ力を持っているわけで。この納屋にはまだ同様の土壁が10枚以上あるわけで。

要するにガムシャラに土壁を攻撃するのではなく、貫がどこに走っているかを理解して、その急所を徹底して攻めるというやり方です。土壁を倒すまでは3分かからないと思います。ただ、そこからゴミを適切に処理するのに非常に手間取るのがゲンナリポイントです。この処理だけで20分以上はかかるような気がします。とほほ。もちろんタイトルは誇大広告です。

あと、ちなみにこのような方法で壁を作るのは大昔からあんまり変わっていないのです。驚くべきことですね。世界史的にみると少なくとも8000年ほど前にはすでにwattle and daubという壁の作り方がヨーロッパや西アジアの広い範囲で知られていました。小枝と蔓(日本家屋の場合は格子状に組んだ竹ですが)と粘土というどこでも取れる材料を使って、比較的容易な組み方で壁を立ち上げるというのは、ある種のユニバーサルデザインなのでしょう。誰でも材料へのアクセスができて、環境が違ってもアレンジが容易で、メンテナンスや作り直すのも簡単となれば、そりゃ時空を越えて広まるよという感じですね。

古民家の土壁を解体するたった一つの冴えたやり方」への1件のフィードバック

  1. 僕のやり方は、一度に倒してしまわずに、手に持った土嚢袋に塊を入れていく感じですねw.
    横に通ってるやつは外して、縦のやつをちょこっと倒すと塊が手で取れるのでそれを袋にできるだけ入れながらやる。

    上にあったものが一番下に下がってそれをもう一度持ち上げて袋に入れるのが腰に来るのでこうなりました。。。

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